♯3.3 1998年8月イスタンブールの12日間 3 マーケット
イスタンブールには様々なバザールがあり、市場があり、
マーケットプレイスがありました。
道端でも行商が盛んに出没していました。
文字どおり出没するのです。
遠くからなにやら聞こえてきます。
すると、マーケットプレイスのアーケード内の通路に居た、
数知れない行商人たちが絨毯風の敷物を2人で持ち上げて、
最寄りのお店の中にしずしずと退場します。
それが済んだ頃、3人ほどの警察官が散開しつつ厳粛に登場。
通り過ぎると、行商人たちが再びしずしずと登場し、
何事もなかったように商売を再開します。
おそらく行商人とマーケットの商人たちは、
見回りの警察官に上納しているのです。
行商人たちはそれぞれお店と契約しているのかも知れません。
行商人も商店主もたがいに客引きで助け合い、
警察官もその利益メカニズムに組み込まれているのでしょう。
平和で平安の日々。
by Shangrila2014
| 2014-10-06 18:10
| イスタンブール